勇気のある警察官が出てきた(埼玉県警の巡査)

 

「あの処理で良かったのか?」と巡査が 58歳の長老警部補に注文をつけた。

 

報道によると「埼玉県警の警部補が窃盗自転車に乗っていた容疑者に『元の場所に戻しておくように』と指示して必要な捜査をしなかった」というもの。=詳細が知りたい方は『埼玉県警 警部補処分 必要な捜査をしなかった』とでも検索してくさい。2020年4月25日(土)のインターネット記事です。=

 

これに対して長老警部補は「自分の判断で 元の場所に戻しておくように」と犯罪捜査をしなかった とされている事件だ。

定年退職が目の前にぶら下がった 長老警部補には「事件処理の多大な書類作成をするより 何もしないほうが楽だった」のか それとも「盗難自転車に乗って 万引きをした人間を咎めたく無かったのか」真意はわからないが 巡査の階級にしたら警部補は上司だ。

この上司の仕事の姿勢に注文を付ける勇気は 警察の組織的不正である「公金横領の『裏金つくり』にも手を染めずに 明確に拒否してくれる存在だと期待できる。

 

 

しかし 全国警察では(確実なのは 群馬県県警の場合)盗まれた(窃盗された)被害自転車を 拾得物として扱っている不適当な扱いを警察は組織的に行っているのが事実である。

埼玉県警の「長老警部補だけが処分を受けて批判をうける」のには少々不満・疑問が残る。

 

街に置き去りされて問題化している いわゆる「放置自転車」。

これは 殆どが 盗まれて放置された「窃盗の被害品(窃盗罪の証拠品)」である。

窃盗事件を捜査する機関は 「警察」。

ところがこの警察が組織として「窃盗事件扱いをしていない」 言い換えれば「組織的に必要な捜査をしていない」のが実態だ。

 

私は 「放置自転車返還促進協議会」と銘打った活動で 放置自転車を警察に持ち込んでいる。

これを受け取った警察は「拾得物」として「会計課」が扱う。

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私は「それは違うだろう。窃盗罪の証拠品として捜査課(刑事課)が扱いのだろう」と抗議するのだが 警察は態度を変えない。

 

「拾得物」として会計課が保管し 拾得者に所有権が移る期間「三か月」が経過すると「所有権があなたに移ったから取りに来てくれ」と通知が来る。

 

殆どの自転車に「防犯登録ステッカー」が貼ってある。

必要な所有者探しをしたのか しないのかは明らかにならないが 「防犯登録」されている個人情報を消去してもらって 我がものとして受領してくる。

「防犯登録ステッカー」は貼られたままだ。

住所を変えた方の自転車なのだろう。ご丁寧に「防犯登録ステッカー」が二枚貼ってあるものもある。それでも「所有者不明」扱いだ。

 

私としては 適法に他人の自転車の所有権が貰えるので 自分で使ったり 他の方に使ってもらったりしている。それでも「いつ どこで 本当の持ち主に止められて『私の自転車だ。泥棒』と抗議されるかわからない不安をいつでも抱いている。警察への適切な届け出を経ています。いつでもお返しします。」と思って 必要書類はすべて保管している。

 

運よく 「防犯登録ステッカー」の個人情報をもとに 本当の持ち主に返される事例も少なくはない。

良識ある所有者は 拾って警察に届けた私に お礼の電話をくれることが少なくない。

ご丁寧な話だ。

ここがチャンスなのです。警察の仕事の仕方の怠慢を炙り出すチャンスなのです。

 

とりあえず「親切に警察に届けていただきありがとうございました。」というお礼の電話だ。

この時 私は「自転車をどこでなくしのですか?」と聞いてみる。

「自転車をなくす」などということがある筈がない。「捨てた」か「盗まれた」のだ。

 

殆どの場合が「実は盗まれたのです」と答えてくれる。

もっと具体的に事例をあげれば

<事例 1>「群馬県庁の職員なのですが 県庁周辺に駐車場がないので 郊外の駐車場を借りて そこから県庁まで自転車に乗り換えて通勤しています。置いておいた駐車場から盗まれてしまいました」

<事例 2>「中学校進学のお祝いに お爺ちゃんに新しい自転車を買ってもらいました。嬉しくて イオンに乗って出かけました。そこで盗まれてしまい がっかりしていました。届けていただいて本当に感謝しています。」

 

ここで所有者に戻されて放置自転車に関する事情を二つ紹介しましたが 私が警察に届けた自転車で持ち主に返された自転車の殆どは「盗まれた」被害品の場合が多いのです。

私がこんな活動を始めたきっかけは

1 盗まれてしまった被害者は 明日の通学・通勤に使う自転車がないから買い替えなければならない。=出費の加重=

 

2 自分の自転車を誰かに盗まれたのだから 仕返しに今度は盗んでやる。=乗ってい

て警察に捕まって 被害者の筈が「被疑者」になってしまう

 

3 交差点の角に放置されていて交通の妨害になっている。

 

ざっとこんな理由を解消することが目的である。

 

特に残念なのは 上記「2 自分の自転車が誰かに盗まれたのだから 仕返しに今度は盗んでやる。」=乗っていて警察に捕まって被害者の筈が「被疑者」になってしまう

 

これは悲惨だ。

高校新入生が駅の駐輪場から盗まれてしまい 家の人に「盗まれたからまた買ってもらいたい」と言えなくて 似たような自転車を盗んだ。被害者が一転犯人になってしまう。

盗まれて自分の自転車は見付からないのに 人の自転車に乗っていて警察に見付かって「窃盗犯人にされる」のである。高校生は「俺が盗まれた自転車を見付けてくれれば俺は犯人にならなくて済んだ」と悔やんでやまない。一生「窃盗犯人の前歴を背負って生きていく」のだ。不幸だ。可哀そうだ。

これは私が実際に扱った事例だ。

被害者だからといって窃盗犯人を勘弁することはしなかった。ゴメンな・・・

 

警察は放置されている自転車には手を付けない。誰かが乗っていれば「職務質問の根拠もなし」に無作為に止めて所有者照会をして 千件に一つ 万件に一つ 盗難自転車が見つかれば大成功・大手柄なのだ。

 

こんな「毒のついた餌を街に蒔いて(放置して)おいてはならない」と考え放置自転車を警察に持ち込んで持ち主に早く返してもらう活動をしているのだ。

 

さて話を戻して「あの処理で良かったのか?」と巡査が 58歳の長老警部補に注文をつけた事実。

 

巡査は「窃盗犯検挙の実績が欲しかった」のかもしれない。

長老警部補は「この歳になって窃盗犯検挙の実績より 立ち直りに期待した」のか「盗品をもとに戻しておけば 窃盗事件の発生件数を抑えることができる」と警察の組織を思ったのかもしれない。

どちらにもそれなりの言い分はあるだろう。

 

貴重なのは 「警察組織で最下位階級の巡査が 二つ上の階級の警部補に自分の意見が言えたこと」だ。

 

この巡査の「正義感」と 自主退職した「長老警部補」 それぞれの今後の人生における「正義」に期待したいところである。

 

それでは 私が参考にさせてもらった「埼玉新聞」のネット記事を下記に写させていただきます。(結び)

 

 

 

自転車盗の容疑者に必要な捜査怠たる 警部補を停職3カ月の処分「処理するのが面倒」/県警

4/25() 6:46配信

埼玉新聞

自転車盗の容疑者に必要な捜査怠たる 警部補を停職3カ月の処分「処理するのが面倒」/県警

 

埼玉県警察本部=埼玉県さいたま市浦和区高砂

 自転車を盗んだ疑いのある男性への必要な捜査を怠ったとして、埼玉県警は24日、吉川署地域課の男性警部補(58)を停職3カ月の懲戒処分、同課の20代男性巡査を監察官による口頭厳重注意とし、2人を犯人隠避容疑でさいたま地検に書類送検した。警部補は同日付で依願退職した。

熊谷小4死亡ひき逃げ、証拠品の腕時計を紛失 熊谷署で保管、捜査段階で紛失か 県警、経緯を調査

 県警監察官室によると、警部補らは昨年11月22日午後6時45分ごろ、万引の通報を受けて吉川市内の店舗に駆け付けた際、現場にいた男性が自転車を盗んだ疑いがあることを知りながら、自転車を元の場所に戻しておくように指示し、必要な捜査をしなかった。

 男性は同月30日未明、三郷市内で県警自動車警ら隊の職務質問を受け、その際に乗っていた自転車を盗んだとして、窃盗容疑で逮捕された。男性の供述から警部補らが捜査を怠っていたことが判明。男性が盗んだ自転車は22日に乗っていたものと同じだった。

 巡査は警部補に「あの処理で良かったのか」と質問したが、警部補は「自分が判断した」と返答。警部補は県警の調査に、「盗難自転車を処理するのが面倒で(男性に)質問しなかった」と反省しているという。犯人隠避容疑については2人とも認めているという。

 
近藤勝彦首席監察官は「県民の信頼を損ねる行為で大変遺憾。関係者、県民の皆さまにおわびする。職員への指導を徹底し、再発防止に努める」とコメントした。