広島中央警察署の金庫から現金8572万円が消えた(盗まれた)事件から2年が経過

 

2019年(令和元年)5月8日で この「広島中央警察署から盗まれた現金8572万円事件」から 2年が経過した。

 

捜査機関である「警察署」の心臓部で起きた この多額盗難事件の捜査に 警察庁も 広島県警も いや 日本警察全体も(と言っても過言ではない大事件)捜査を進展させないまま 時間だけ経過させて 風化させようとしているのだろうか?

 

苦肉の策で 事件現場の近くに勤務しており その後「死因不明の死亡」をした 警部補に責任を被せようとしていたが これも抵抗があり 死亡者を犯人とも特定できない有様だ。

 

この大事件。発生から2年の節目に報道各社がそれぞれの記事を書いているが 私・大河原宗平の手元に2019年(令和元年)5月9日付けの中国新聞記事がある。詳細を報じているので ほぼ この記事を引用して 「忘れさせない。 広島中央警察署から盗まれた現金8572万円事件」を記録に残したい。

 2019年5月9日付け中国新聞 1

犯人はこいつらじゃないのか?

5月9日付けの中国新聞記事をみて ひらめいたのが 新たな犯人像だ。

2017年(平成29年)3月21日付け人事異動で交代した新旧の「生活安全課長」が一番怪しい。そこに保管者である「会計課長」も加えて・・

 

その理由は 「広島中央警察署の生活安全課長が(人事)異動で交替。異動に伴い証拠品の引き継ぎをしたが、現金を入れた箱の中を十分確認せず」と書かれている。

 

だがこの話はおかしい。そもそも「詐欺事件の倉庫品」を生活安全課長が?

詐欺事件は「刑事部門」の仕事の筈だ。それはさておき 中国新聞報道に沿ってみましょう。

 

9000万円近い現金など目にしたこともない警察署の課長が「証拠品である多額の現金」の現物を確認しないで「書面引き継ぎ」なんてありえない。引継ぎを受ける後任課長は絶対に現物を確認する筈だ。

書類を見なくても「現物だけは見る」のが 常識中の常識だ。

それでも「現物を確認しなかった」と主張し続けるとすると その苦しい言い逃れの理由に 警察の人事異動は 「後任者は殆ど前任者の後輩にあたるのが常」で 先輩課長に「予定外の多額な餞別」を渡し、自分も分け前を取って 送り出すようなことも考えられなくはない。

勿論「鍵の保管者」にも謝礼をして・・・

 

などという 筋書きも無くは無いような気がした。

 

さて「広島中央警察署から盗まれた現金8572万円事件」とは

改めてこの「広島中央警察署から盗まれた現金8572万円事件」を思い出しておきましょう。

2017年(平成29年)2月1日ごろ詐欺事件の犯人として逮捕された男性の関係先(居住先とか事務所とか 情婦のアパートとか をいうのだろうか??)である東京都内から約9000万円を押収して広島県警 広島中央警察署の会計課の金庫で(約9000万円全額ではなく その殆どといえる)現金8572万円を保管していた(とされている)。その現金が保管されている筈の「金庫」の鍵が壊されているのが 同年5月8日の夜 会計課長によって発覚し 中身の現金を確認したら 保管中の現金8572万円が無くなっていた(盗まれていた) と言うものだ。

中国新聞には 「現金盗難事件の経過」と題して

 2017年2月1~2日

   広島県警が詐欺事件の捜索先から現金約9000万円を押収。その後、複数の袋な

どに小分けし、箱に入れて広島中央署会計課の金庫で保管

2017年3月15日

   複数の捜査員が金庫に現金があるのを確認

2017年3月21日

   広島中央署の生活安全課長が異動で交代。異動に伴い証拠品の引き継ぎをしたが、現金を入れた箱の中を十分確認せず。

2017年5月8日

   午後8時ごろ、会計課長が金庫の鍵が入った机の引き出しが壊されていることに気付き、盗難被害を確認。県警が窃盗事件として捜査開始

2017年9月

   捜査線上にいた男性警察官が死亡

2019年1月

   県警が幹部や職員の互助組織などから現金を集め、盗まれた金を穴埋めする方針を固める

2019年2月26日

   県警が春の人事異動を発表し広島中央警察署長が留任。異例の3年目となる。

2019年4月12日

   押収した現金の管理が不適切だったとして、県警が当時の広島中央署の会計課長ら7人を処分。県警本部長が初めて記者会見で謝罪

 2019年5月9日付け中国新聞 2

事件が発覚したとされる2017年(平成29年)5月8日。2年前のカレンダーで確認してみると ゴールデンウイークの最終日が5月7日で日曜日だ。

その翌日である5月8日・月曜日の午後8時ごろ事件が発覚するという不自然さ。

ゴールデンウイークが開けて 朝出勤したら「机の引き出しが壊されていた」というのなら なんとなく「そうなのかな?」といくらかの説得力がある。

それが 午後5時15分の「当直体制」に入ってからの約3時間後に 会計課長が「机の引き出しが壊されていたのを発見」とは 理由が付かない。

 2017年5月のカレンダー

広島中央警察署の幹部が 揃って事件の発覚と 事件の隠蔽を試みたとしか思えない時間経過だ。

 

警察の捜査は?

5月9日付けの中国新聞によれば

広島県警は 署員やOBたち 約600人から事情を聴き、それらの関係者個人の金融機関の口座の現金の出入りなどを調べる(裁判所の家宅捜索令状を必要としない 任意の「捜査関係事項照会書」だと思う)照会を(嘘ではないかと思えるほどの莫大な数字)約6万件を出しているそうだ。

こんな数字をどれほど大きく発表しようと 警察は詳細を情報公開しないのだから数字など全く当てにはならない。

 

ろくな捜査もしないで時間稼ぎをして 事件の真相を解明してはいけない広島県警の内部事情があるような影のあるこの事件である。

 

関係者の処分(=身分上の不利益処分のこと=)

県警は職員の懲戒処分について「捜査で全容を解明した後に内部処分する」としてきたが、(2019年)4月12日に署長 当時の会計課長 生活安全課長たち7人を(公務員の身分上の不利益処分である)処分した。

 

中国新聞は「ずさんな証拠品管理の実態が次々と判明。県民の批判が強まる中で方針を転換した」と報じる。

警察の発表に 騙されるな 広島県民。

 

犯人視され 事件発覚後「死亡した警察官」像

広島県警は 捜査の過程で、広域詐欺事件の捜査に携わり、8572万円の盗難が発覚して約4カ月後に死亡した男性警察官が競馬にのめり込み、同僚たちに数千万円の借金をし、盗難発覚後に借金を返していた状況などを把握。任意で事情聴取したが、男性は関与を否定し、直接的な証拠も見つからなかった。その後、男性は家で死亡しているのが見つかった。死因は不詳という。

県警は、関係者への聴取などで他に関与の疑いが強い人物も浮かばなかったことや状況証拠などから、この(死亡した)男性(警察官)が関与した疑いがあるとの見方を強め、年明けごろから警察庁や検察庁と書類送検に向けて本格的な検討に入った。だた、現在も方針は決まっていない。捜査関係者によると内部処分を先行させたことも含め、警察庁の意向が影響しているという。

警察庁は中国新聞の取材に、(広島)県警との検討事項などについて「広島県警で事案の解明に向け捜査していると承知しているが、個別事案の捜査に関する事柄であり、それ以上の回答は差し控える」などと説明している。

  と中国新聞に書かれている。

やはりこの事件発覚当初から 噂されている警察組織内での「男女の関係」が事件の心髄なのだろうか?

それにしても「男女」の「男」だけが犯人視され 「女」の方が浮上されない。

やはり「女」は 「やりて」な存在なのだろうか?

お金が必要となった「男女の関係」を 「競馬にのめり込み」とスリ替える広島県警の取ってつけた もっともらしい 「借金の原因」は上手い手段だ。

 

中国新聞記事は死亡した男性警察官の両親の無念さも載せている。

 

「死因不詳」はあり得ない

上記のとおり中国新聞記事には「死因は不詳という。」と書かれている。

驚きだ。例え死亡者が現職の警察官であったにせよ「死因不詳」の捜査はあり得ない。

「家(自宅)で死亡しているのが発見された」とされれば「死因の究明」が警察捜査の基本である。

 

「検視」なのか。 「死体見分」なのか。いずれにせよ 警察官が現場で死体を視る。

死因は「病死」なのか。「自殺」なのか。「他殺」なのか。

いずれにせよ 結論が出なければ 葬儀も出せない。

遺族に死体の引渡もできない。

 

うやむやの死体見分で遺体を遺族に引き渡した広島県警の当時の」引け目の姿勢」が垣間見える。

その陰には「広島県警が 無理な自供を求めた」様子が見える。

 

広島県警が遺体の死因について「自殺」と決めたければ「遺書に俺がやりました」と書かれているメモが欲しかった。

しかし「遺書はない」。

例えば「警察署内で自殺した」とすれば 「遺書があった」と「嘘を言えばいい」。

誰にも見せないのだから。

 

しかし、死亡場所が「家」ということなので 安易に 警察にとって都合の良い「責任を取って自殺したとの遺書があった」などと発表したとすると 「家」の家族から「取調で犯人視されている。俺はやっていない。」などが書かれた遺書が出されたとすると 警察は言い逃れのしようがなくなる。これが怖いのだ。

 

だから 死因を確定していないのだと思う。

一言 突っ込んでみれば 家族に対して「死体検案書に死因が何と書いてありましたか?」と突っ込んで欲しかった。

 

犯人視された「男性警察官」両親の抵抗

中国新聞記事によれば「警官の両親 死の前日も潔白つづる」と犯人視に対して抵抗している。

内容は

  書類送検する方向で検討を進めてきた(死亡の)両親が中国新聞の取材に応じて「(死者に)借金があったことは認める一方で やっていないと言った息子を信じる」と書かれている。「捜査で苦労し、せっかく押収できた現金を盗むはずがない(一部抜粋)」とも言っていたようだ。

 

両親は「死人に口なしをいいことに息子を書類送検して幕引きを図ろうとしているように感じる。状況証拠だけで息子を犯人にされてはたまらない。息子に代わって無実を世論に訴え続けたい。」と語ったとも書かれている。

「死人に口なし」は警察がよくやる手だ。

 

交通事故でも「死者の責任を大にして 生きている一方の当事者を守る」。過失を小さくしてあげれば事件の結末が楽であります。

 

どんな原因があって自殺しても 遺書を遺族に見せないで 「自殺」と決めつける。

私・大河原宗平の同期が 群馬県の大胡警察署(今は前橋東警察署に吸収されて存在しない警察署)の車庫で自殺した。遺族には何のメモも見せられていない。

遺族は 何の手掛かりも無い身内の(自殺とされた)死亡に 警察不信は高まるばかり。

それでも 原因を求めるところがない。警察が原因を隠すから・・・

 

明らかにされた警察と検察の癒着「忖度」

上記記事に重大な記載がある。

「警察庁や検察庁と書類送検に向けて本格的な検討に入った。」の部分だ。

「広島県警と警察庁が事件捜査の検討をする」というのであれば 違和感はない。

「広島県警を検察庁が書類送検に向けて本格的な検討」。この部分だ。

 

何も警察が捜査した結果を検察に送検するのは当然で、「送検してよろしいでしょうか?」とか「この程度の捜査でもよろしいでしょうか?」などと 警察が検察庁の「ご機嫌伺い」をする必要はない。

 

起こった事件の捜査をし、飛び込んできた事件の捜査結果を 決められた時間内に送検すればよいのであって 個別事件の「書類送検の検討」など伺う必要はないのだ。

 

ここに「無罪事件」発生を恐れる「警察」と「検察」の責任のなすり合いが垣間見える。

 

法律的には「検察は警察を一般的に指揮できる立場」であり「上位」にある。

 

だから「この事件を送検してもよろしいでしょうか?」と聞くのである。

まさに「警察が検察に忖度している」のだ。

 

信じられない数千万円の借金

上記記事に重大な記載がある。

死亡した男性警察官が競馬にのめり込み、同僚たちに数千万円の借金をし、盗難発覚後に借金を返していた状況などを把握。

の部分だ。

 

この「数千万円の借金」が信じられない。

どれだけ多数の人を頼ったか知らないが 借金が「数千万円」まで膨らむ者に 金を貸すノロマがいるか。

 

必ず「あいつには金を貸すな」との噂が飛び交うものだ。

同僚同士の「賭けマージャン」で賭け金の単価が大きくて 一晩に大金の借金をしたとか

 

ゴルフの賭けで 「握り金(一打の賭け金)が多額」で ワンプレーで多額の借金をしてしまった

など以外で コツコツと同僚をたどっての数千万円の借金は作れない・・・

 

特に 同じ警察官仲間でも 現金の貸し借りは有り得ない。

そういえば その1年後である2018年5月2日には群馬県警の現職警部補が元勤務したことのある管内の商店に泥棒に入って 駆け付けた警察官を押し倒したかなんかで 逃走する際に抵抗した「事後強盗事件」で指名手配されている事件もある。

 

この群馬県での現役警部補が起こしたとされ 指名手配されている「事後強盗事件」の引き金も「借金」(だと県警は決めつけている)ようである。

 

県警にとって都合の悪いことは

  体当たりの「公務執行妨害」

  借金に困って「強盗事件」

  男女交際で金がかかり「窃盗事件」

  飲酒運転がばれないように「逃走」

何て言うところが 新聞を信じる読者を説得させる常套手段なのだろうか・・・

 

まだまだ全容解決が見られない

広島中央警察署から消えた8572万円事件

まだまだ この先の行方に興味がある 「広島中央警察署から盗まれた現金8572万円事件」

今回はここで お終い