殺人事件の捜査に「被害届」が必要なのか?

 

以下に 警察の捜査に「被害届などなくても 警察は捜査をやる組織だ」ということについて 説明いたします。

 

「警察が 被害届を受理してくれない」と言う 警察に対する 不信感をよく耳にします。

 

昨今 前橋市役所の職員が交際相手の女性を殺害したとされている事件で 「当日だか 翌日だかに 被害届を提出する予定だった」などと 被害届の提出・受理がないと「警察が動かないような記事」を 追及力のないマスコミが流しています。

 https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20190124-00000090-jnn-soci

では 殺人事件では「誰が被害届を出す」のでしょうか?

警察が 殺人事件の捜査をしないのでしょうか?

 

殺された被害者が 被害届を出せる筈がありません。

それでも 警察は捜査をしているではありませんか

 

 

警察の捜査に「被害届なんか 必要ない」のです。

                  

 富山大学の学生が 富山県警の駐在所に 包丁や金槌をもって けん銃を奪いに入った とかの事件だって 警察は捜査しているではありませんか

 

 

警察の捜査に「被害届なんか 必要ない」  そのとおりです。

警察は捜査を開始します。しています。

 

 

その根拠は???

 

 

これまた昨今 問題視されている 警察の幹部が昇任試験問題の問題や模範答案を 警察の昇任試験問題を発行している出版社に提供して バックマージンを受け取っていたとして「公務員法違反ではないか」との 疑惑がもたれている事実も新しい話題であります。

 

さて「被害届」って何なのでしょうか?

 

警察の昇任試験で模範解答を書くために参考にされている 某 雑誌社の「警察小辞典」と言う書き物に書かれている ある部分を 紹介してみましょう・・・

 

<転記開始>

「表題 捜査の端緒」捜査の端緒とは、捜査機関が犯罪のあることを知るに至った理由または原因となる事象をいう。

 犯罪は、人の行動であり、その結果として外界になんらかの影響を与え、こん跡を残すものである。それは、社会的な人と人との関係として影響を与えることもあり、また物の破壊された跡のような物理的なこん跡として残るものもある。このような犯罪行為によって起った結果のうちで、捜査官に対して、犯罪の嫌疑を生じさせる理由または原因になったものが、捜査の端緒である。

 

捜査の端緒は、犯罪行為や犯人を推理していく根拠にもなるし、また、直接間接に犯罪を証明する証拠にもなるものであるから、他の捜査資料と、その性質は同じものであるといえるものである。捜査の端緒が他の捜査資料と異なるのは、捜査が、どんな原因でどういう経過をたどって行なわれたかという捜査着手の合理性を証明する意味をもっている点である。捜査が着手されるに至った理由は、その捜査の公正さを証明するために、重要な意味をもつこともあるから、捜査の端緒発見のいきさつは、虚偽や誇張にわたることのないように厳重に注意するとともに、必要な手続きに関する書類は、正確に作成しておかなければならない。

 捜査の端緒には、捜査官自らが観察したり検討したりして発見するものと、他から犯罪に関係ある事象の現認、体験として申告を受けるものとがある。

 

通常、捜査の端緒になるものには、次のようなものがある。

 

(1) 捜査官自らが探知する場合  

   1 現行犯の認知

   2 挙動不審者の発見

   3 贓品、証拠物件の発見

   4 死体の見分

   5 新聞、出版物の記事からの発見  

   6 風評の聞知

   7 他の事件の取調べからの発覚

   8 その他

 

(2) 他人の申告等による場合

   1 被害の届出

   2 告訴・告発および請求

   3 自首

   4 第三者の申告

   5 投書および匿名の申告

 

 捜査の端緒は、窃盗とか、殺人、強盗といったいわゆる現象事犯については、他人からの申告等が多いが、知能犯罪事犯については、捜査官の積極的な端緒は握活動によらなければ、これを発見することはむずかしいものである。<転記終了>

 

と書かれている。

 

捜査の端緒とは

最終の3行に書かれているとおり「捜査官の積極的な端緒は握活動によらなければ、これを発見することはむずかしい」のであって 逆をいえば 簡単なのは 「(1)の 捜査官自らが探知する場合」なのである。

 

これを 引用すれば 「被害届」とは (上記 1 被害の届出)のことであり 「捜査官の積極的な端緒は握活動」よりはるかに 可能性として低いランクである。簡単に警察が手に入れられる現象であるといえる。

 

この低いランクである「被害届」を いかにも重要視扱いしているのが 警察であり それに引きずられているのが マスコミであろう。

 

ここまで書いて 読者の皆様には ご理解をいただけたでしょうか?

 

 

要は 「被害届を受ける」とか 「被害届を受けない」とか は問題外なので何らかの「風評」でもあれば 捜査を開始しなければならないことになっているのが「警察の捜査」なのであります。

 

繰り返しますが 警察は 「捜査の端緒」として 「被害の申告(被害届)」より 「風評」や「新聞、出版物の記事」を 重視しているのが 本音であって 「被害届」などなくても 「捜査を開始しなければならない」と 警察組織の皆が知っているのであります。

 

「警察が被害届を受理してくれない」

「警察が告訴状を受理してくれない」

 

などは 警察の怠慢中の怠慢なのであります。

 

私・大河原宗平は 鹿児島県の阿久根市役所の総務課長として採用された者です。

私・大河原宗平が総務課長に就任する直前に この市役所に「爆破予告」があったそうで 管轄の鹿児島県警阿久根警察署は 阿久根市役所内で 爆発物を発見するべく 捜索(裁判所の令状を必要としない 事実上の 見分みたいなもの)をしたそうです。

 

それでも 爆発物は発見されずに 市役所の業務は通常に戻ったのです。

 

その後 私・大河原宗平が総務課長に就任していた当時 阿久根警察署は 犯人の特定もできないくせに 「業務妨害の被害で 被害届を書いてくれ」と言ってきました。

その当時 総務課長であった私・大河原宗平は「被害届など捜査の端緒に過ぎず 事件当時 阿久根警察署は 阿久根市役所からの何らかの方法(多分110番通報)で 捜査を開始しているのだから 通報を受けた捜査報告書を 警察が書けば 全くいらない書類だ」といって 被害届の提出を拒否し 阿久根根警察署の刑事課長を追い返した事実があります。

 

このように 警察の捜査には「被害届」などという 一片の書面は必要ないのです。

冒頭に書いたように 「前橋市役所の職員が交際相手の女性を殺害したとされている事件」に 「被害届が必要であった」と言えますか?

 

警察は そんな 逃げの理由は 言えないのです。
殺人という 重大な被害を未然に予防できなかった被害は 警察の怠慢だと言っても過言ではない、と私・大河原宗平は言い切ります。

 

警察活動の基本法でもある 「警察法」には「犯罪の予防制止」が冒頭に書かれていることも 証明しています。

<以上 警察正常化協議会 代表 大河原宗平 記>